かぼちゃたべたい

テイルズオブへの好きが滾ってつくったブログ 更新とっても気まぐれに色々な話をします 普段はツイッターにいます 最推しはスタンエルロンくん

TODノベライズ 青の記憶に感情爆発させた話

ずっと読みたい読もうと積んでしまっていたTODノベライズ「青の記憶」をやっと読んだんですけど本当に私はどうしてもっと早く読まなかったかなと後悔しましたね TODのメディアミックス媒体にふれるたびにこれ言ってる!宝の山!ちなみにまだある!

この記事は感想というよりかは感情的な話で妄言です。確信的なネタバレはぼやかしてますがお察しくださいな感じです。2000字ちょいくらいあるから興味あったら付き合ってね

 

ルーティとマリーがスタンと出会う前、作中での記述からいってふた月ほど前の出来事。

作品全体を通じて、ルーティが持っていない生まれた頃の記憶、マリーが忘れてしまった過去の記憶、そういった「記憶」にまつわる描き方をとおして、ルーティとマリーの出会い、この作品でルーティたちが出会うダニエスが知っている「マリーヴィンセント」の姿を少し知ることが出来ておいしい作品でした。ダリスのお嫁さんしてるマリーの話がちらっとでも読めるなんて思ってもなかったマリーすごくかわいかった平和な時間が垣間見れて嬉しいなんで私もっと早くこれ読まなかったの(2回目)

 

ルーティとマリーの出会いについては原作での発言と照らし合わせると詳細こそ違えど、気がついたらたった一人で、名前以外の記憶のない心細いマリーをみつけたルーティが声をかけ、はじめはきっと彼女の本来の気質である優しさからちょっと助けるつもりだったんだろう、けどマリーとふたりで旅を始めて、作中でルーティが言うマリーの細かいことを気にしない、これは原作でのふたりを見ていてもわかるルーティの無茶には寛容、けれどそれは危なくなったらルーティを支え助けひとりにしないというマリーに、アトワイト一本携えて自分の育ての親たち家族たちのために一人で旅立ったルーティには居心地がよかったのだろうな。相性がいい。そんな出会いのやりとりが見られてすごく嬉しかったです。解釈はファンの数だけあるけれど、私はこれを支持したい。助けられて最初にもらった干し肉うまいなって発言するマリーまじマリーさんだよかわいいよ。そりゃルーティもちょっと拍子抜けして笑っちゃうわ。良い。

 

作中でルーティたちが出会うダニエス。すんごい好きなタイプですこのひと原作に出てたら立派に推してた。いや外伝でも好きです

マリーがダリスといた頃を知っている、ダリスに可愛がられていたダニエスはマリーに恋、というか憧れ、というか、表現のとおり愛した、という気持ちがマリーエージェントに夢女感情こじらせてる私にいたく刺さった大変気持ちがわかる胸苦しい。マリーに自分が知っている過去の事実を告げ大切な夫の存在を伝えるか、記憶が戻らないなら今度は自分と結ばれないかという期待をもってしまった葛藤。焦がれる気持ちも、大切なひととの幸せを願う気持ちもどちらも本心でそれはマリーを愛しているからだという想いがリアルで私としても心当たりがありすぎてダニエスの想いの吐露にうんうんわかるわかるマリーは最高の女性だよね幸せにしたいし彼女の望むかたちでそうなってほしいよねわかるって感情めちゃめちゃに揺さぶられながら読んでたうん私ごときにわかるなんていえる立場ではないしこのマリー推し激重感情傍から見たらすごく気持ち悪いって自覚あるわかる ここ自分の城だから好き勝手言ってるこの上なく共感してしまったんだ彼に

マリーを想い自分の運命をきめたこと、自分の償いとしての気持ちがきっと本当の愛情となっていたリコへの気持ちを最後にもってくるのずるいよ。ノイシュタット出身で身売りされた過去をもつダニエスにも確かに家族といえる存在がいてよかった。そんなことをすべてが終わってから感じてしまう虚無感は悲しいけど。

経過も含めて最後に迎えるこの喪失感、最小限に抑えた結果で失ったものが多い切なさやりきれなさ、この容赦のない世界の昏さ、それでもその世界の中にいてなお前を向いて生きていルーティとマリーの姿、その光と闇の対比のようなバランスがこう、世界観ごと好きだという気持ちに繋がってる。TODの好きを話すときこれだいだい毎度言ってる 好きなんだよ

 

スタンと出会った時点でもルーティとマリーの絆は既に強いものだったけど、これは単に年単位で一緒にいたからではない、時間の長さではない。お互い「もっていない記憶」を悔いるよりも「築く記憶」を大切に過ごした日々があるからなんだって感じた。この作品の締めでマリーがそう独白したように。相棒でずっと親友、そんなふたりが好きだから、そうなるゆえんを少しでも知れてふたりの関係が更に愛おしくなった。相棒崇拝フォーエバー。ほんとすき

 

あとがきでもふれられていましたが、この作品の中でもフィリアやスタンと互いを認識せずにいちど接触していたり、もしかしたらルーティがヒューゴに早い段階で会っていたかもしれない、マリーが失った記憶の過去を知らされたかもしれない、行動次第によってはスタンたちと会わずにダニエスたちと旅を続けていたかもしれない。けれど原作での出会いに繋がった、という場面が多いんですね。そんな「もしも」に曲がりかける展開にソワソワしながら一気に読んだ。そんな中で作中で命に関わるピンチに陥ったルーティが助かった理由が「生まれた頃の記憶がないから」だとハッキリ見せられたのも展開的には安心したけど揺ぎない事実を突きつけられたことにはしんどかった。こういう落差嫌いじゃないです。心臓に悪いけど。ルーティがなにしたっていうのさ!モンペ発現!

原作での展開が好きで、それが事実としてあるからこそなんですけども、原作軸でも、もしもヒューゴがソーディアンに出会わなかったら。カトレット姉弟、家族が離れ離れにならなかったら。スタンがセインガルドで兵としての道を歩んでいたら。そんな「もしも」をTODではふとした時に考えてしまうことがある。原作が好きだから、スタンとルーティが出会わないのはいやだからそういう思考は大抵途中でとまってしまうんだけども。そういう「運命」について考えさせられるチカラがTODにはあるのかなあと思ったりしました。スタンとルーティの出会いも「偶然」が重なった結果だったからなのかな。不思議な魅力ですね。とりとめなくこういうこと考えるとTODが好きだなあと今日もまた感じて好きの感情上書きグレードアップされます。いまこの瞬間されてますよ感情きてるほらまた愛した~~~~ 感情のやり場がここです

 

こういった外伝作品を知った上で原作でのルーティとマリーを見るのもちょっとまた違った思いで見られそうな気がする!原作またやりたいなあ、時間をみつけて周回再開します。

ファミ通文庫版では運命をつぐもの、これ本編ノベライズかな?がまだ未読で手元にあるのでこちらも時間をつくって読みたいと思います。

外伝作品がどれも違った味わいがあっていいなTOD。メディアミックス盛んなのもきっとあの時代だからですよね。恵まれてる。また心が揺さぶられた機会に記事にしたいな~!

 

2000字ちょいっつって3000字くらいいってしまった

お付き合いいただきましてありがとうございました!