スタンエルロンの家族愛が好きだという話
2017年にTODにふれてスタンエルロンという存在に即刻魅了され気づけばもうすぐ4年で早ない????って感じなんですけど最初はスタンの真っ直ぐで純粋で純朴で希望を諦めない強さが広く漠然と好き、存在そのものが好きという思いでいて。
それ自体はずっと変わらないんですがだったらその強さはどこからくるのか、と考えてたどり着いたのはスタンがずっと変わらず抱いている「大切な家族を守りたい、笑顔でいてほしい」という愛だな、と思えたのが最近です。なんとなくでしか捉えられていなかったけどやっと自分の中で着地できたから書き残すことにしました。
作中でも、起こっていることの規模が大きくその中で約束を交わしたイレーヌさんとのやるせない別れを経験して先が見えなくなりかけた彼にルーティがそう言ったように、手の届く範囲の大切なものを守りたいという思いが力になる、それによってスタン自身もその「強み」を自覚して、そういう意識で進み出したからこそ明るい空を、家族の笑顔を取り戻せたんだろうなと思いました。
スタンは自分から密航なんて無茶して村を飛び出したわりに「妹が心配しているだろうな」と言える、「怒っているかな」も確かにあったけど、そういう、「自分が家族に大切に思われている」という前提で発言する自己肯定感の高さは育ってきた環境の賜物と思う、両親がいなくてもトーマスおじいちゃんが優しく厳しくしっかり育てあげてきた背景がみえるエルロン家の描き方がすごく好きです。
ルーティが孤児院育ちということやリオンとの血縁関係があるせいか作中ではそちらより控えめに表現されているけれど、スタンがリーネの家にいる時の描写でじゅうぶんに伝わってくる。原作以外のメディアミックス作品にふれてきたからそう思う部分もあると思うけど。
その自己肯定感の高さから繋がると私が思っていることで、スタンは守りたいものを諦めないと同時に自分のことも諦めたりはしない、そういう考えで立ち回りをしていると思ってます。たぶん本人そこまで考えてないだろうけど無意識で。結果はどうあれ自分はどうなってもいい、という考えではないと捉えています。
スタンの言う「俺が踏ん張ってリオンが決める」もそう、自分がサポートに回る、リオンが決めてくれて2人で切り抜けることを前提にしていると思うしD2の事件は本当にどうしようもなかった「結果」なだけなので、降参するなんて素振りはなかったしきっと悔しさを抱えていたと思うというか私の思いだけどそうであってほしい。スタンエルロンは最後の最後まで絶対に諦めない男だ。「気持ちで負けてたら勝てるものも勝てないぞ」ってほんとそれ実行して生きてるから最高だよなあああ魅力的な男だ 推してる
ディムロスを諦めきれなくて脱出したダイクロフトを1度だけ振り返って悔し涙を流すスタンが好き。
話が逸れますがそんなスタンが初めて自分を犠牲にしてまでルーティを生かそうとするからこそ英雄の帰還のスタンの選択が初見は衝撃的だった。ある意味ショックでもあった。私の信じてきたスタンがそれほどまでに彼女を大切に想うからだということなのが痛いほど伝わるもので、あれを原作ではない「外伝」でしたからこそあれはあれで良いと思う・・・あれはあれでルーティを愛する1人の男としてのスタンの生き様だ 崇拝している
家族の話に戻そう。PS2版での、スタンは両親に会いたいと思ったことはないのかという話をリリスにするイベントが好きです。
スタン自身も決して最初から大丈夫だったわけではないという当たり前の思いがあって、それでも今という現実をちゃんと進むためにとある出来事がきっかけで前を向けた。そうして成長してきたんだという描写があって、両親はいないけれど家族愛に満たされているスタンという人物により納得というかそういった掘り下げがリメイク版とはいえ見れて私は嬉しかったです。
こうして家族に囲まれて幸せだけれど、それでも村を出て兵士になって名を上げる夢を叶えようと行動に出たのはひとりの男としての成長だったんだよなあ、それも育ててくれたじっちゃんに憧れて、更にいうとそれにより家族を守りたいという部分、もしもソーディアンマスターにならなかったとしても志は同じというスタンエルロンの本質が好きだな。
以前の記事と内容が被りますがそんな彼がのちにルーティと家族になることも含めてふたりが出会った運命に感謝してる。
スタンエルロンという人物の描き様は、テイルズオブ作品において描かれる「家族の愛」の中でもしこたま好きという話でした。
自分でも気に入っているエルロン兄妹のイラスト貼っときます。